牧場と浜中の一年
次に、牧場の一年の作業を浜中の四季の移り変わりと一緒に見てみましょう。
4月。浜中ではまだ根雪が残り、気温が零下の日も少なくありません。しかし、地面の下では「凍れ(しばれ)」が抜け始め、少しずつ春の準備を迎えます。
それでも、ゴールデンウィーク頃まで雪がちらつくこの辺り。5月に入ってようやく「春らしい春」を迎えます。日差しが暖かくなり、桜が咲き、日に日に新緑が濃くなっていきます!こうなってくるといよいよ畑の作業も本格的に始まり、肥料を散布したり、放牧地の点検を始めます。
6月に入ると、草地はあたり一面、鮮やかな緑に染まります。牛たちも放牧され始め、外でのびのびと過ごします。放牧の最初の頃には、牛たちのはしゃぎ様も食いっぷりもそれは見事なもので、見ているこちらも嬉しくなってしまいます♪
また、牧草の収穫が始まるのが6月後半から。牧草は6月から9月の間に2回の収穫を行い、ラッピングロールや乾草、小さく刻んでサイロに詰めたりして、長期保存が出来るようにします。この採草の出来不出来が、この先の牧場の運営を大きく左右するので1年で最も忙しく、大切な作業となります。収穫が終わるとすぐに肥料の追加散布が行われ、2回目の採草収穫に備えます。
その合間に、屋外に集まっての焼肉や地域の夏祭りで、短い夏を楽しみます!
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日本で最も遅い春 | 初夏を迎え、放牧や採草作業が始まります |
9月も中旬を過ぎれば2回目の採草作業も終盤を迎え、あたりは秋の気配を強めてきます。町内各地で収穫祭やお祭りが行われます。
10月になると牧草もほとんど伸びなくなり、放牧も終わりを迎えます。
11月には雪がチラつき始め、いよいよ長い冬を迎えます。牧場では冬支度を始め、牛たちも牛舎の中で過ごすことが多くなります。
12月になると、晴れた乾燥した日が続き、冷え込みも段々と厳しくなってきます。冬は畑の仕事もなく牧場は落ち着いたものになります。この余裕のある時期に、牛や牧草の状況、経営状況などを考慮しながらじっくりと一年の営農計画を立てます。また3月には税金の申告などもあり、体よりも頭を使う機会が多くなるのがこの時期かもしれません。
寒さの厳しい冬ですが、雪祭りやウィンタースポーツ、氷上の釣りなど冬ならではの楽しみも満喫できます。
2月には零下20度まで下がり最も寒い時期となりますが、その寒さも3月にはゆるみ、少しずつ春が近づいてきます。冬の間に傷んでしまった所を直したり、機械の整備をしたり、本格的な春を迎える前の準備が始まります。
こうして、浜中の牧場の一年は過ぎていきます。
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秋はお祭りの時期です | 厳しい冬を乗り越え、次の春をゆっくり待ちます。 |
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