酪農について

「酪農」ってどんな仕事?① ~「朝晩の搾乳」が全ての基本~

 「酪農」は、乳牛を初めとする家畜から生まれる「乳」を人間が利用しています。他の農産物のように育てたり捕ったりしたものをそのまま食べるのではなく、草から始まってぐるーっと遠回りをして「乳」に姿を変えて、初めて私達の口に入ります。

 酪農家は、1年365日休みなく朝晩に「搾乳」を行うことが、毎日の収入となります。そして、牛の生産性や健康を考えると、同じ事を同じ様に毎日行うことが酪農の一番のポイントです。その為、人間の都合で時間が多少ずれることはあっても、「今日の分を、明日まとめて」ということは絶対に出来ません。
 また、同じ「牛」でも「和牛」に代表されるような肉牛の「肥育農家」とは、世話の仕方や経営の組み立て方が全く異なります。

 これらの「基本」が、第一次産業の中でも大きな酪農の特徴です。

「酪農」ってどんな仕事?② ~「牛を飼う」~

 「餌を与え」「掃除をして」「搾乳をする」のは同じですが、その方法は酪農家の数だけあります。その理由の一つは、搾乳するまでの過程に多くの要素が関わり、更に動物や自然を相手にするので思い通りにいかない点が挙げられます。 
 もうひとつ、「酪農」は日本ではまだ歴史が浅く、稲作などに比べて技術的に成熟していないこともあります。

 しかし、数多くの要素が関わり、未熟な部分が多いということは、それだけ広範囲の能力を求められ、経営者の能力やバランスに差が出来易いともいえます。
 このように「牛を飼う」と言っても色々な方法があり、まさに経営者の腕の見せがいのあるのが「日本の酪農」であり、新規就農の魅力となっています!

「酪農」ってどんな仕事?③ ~酪農家の経営~

マーク 収入~「生乳販売」と「個体販売」の二本柱~

 「生乳販売金額」は、生乳の単価と牧場で生産される量で決まります。単価は、乳成分の割合によって農家ごとに「乳価」が決定されます。また、衛生的な基準も設けられ、その基準より悪くなると出荷が出来ないこともあります。飲用乳だけでなくクリーム・バター・チーズなど利用される製品の幅が広く急激な生産量の変化がないので、他の農作物に比べ価格は安定しています。また、出荷乳量も分娩予定を把握すれば計画し易いです。

 もうひとつは「牛を売ること」です。 生まれてきた仔牛がオスであった場合、能力が低い牛や高齢になった牛を入れ替える場合などに売却します。 この販売も、生乳同様、牛の情報を把握すれば、計画的に行うことができます。

このように収入について「計画性が高い」のが酪農の特徴です。

 支出~営農にまつわる「経営費」と「資金返済」~

 「経営費」は牛の餌代や機械の燃料費、診療費や牛の保険代など、「生産」に関わる全てのものが含まれてきます。
 もうひとつの「資金返済」は、牧場の整備や農地の確保、乳牛の導入などの投資を初めとして、多額の資金が必要なのが酪農です。その為、計画的な投資と返済は、経営から切り離すことは出来ません。

酪農の経営

 比較的計画性の高い酪農経営ですが、動物や自然を相手にしている以上、突発的なトラブルに見舞われることもあります。また、持っている作業機械が故障すれば修理費も高額になります。それでは、「酪農経営の良し悪し」はどこにあるのでしょうか?

 例えば、凄く乳の出る牛がそろっていると、出荷出来る乳量が多くなるので「売上」は多くなります。しかし、その牛の餌代が高くついたり、病気が多いとなると、飼料代や治療費が多くなり、結果として手元に残るお金が少ないかもしれません。逆に、乳はあまり多く出ないけど、餌もそこそこで健康な牛だと、手元のお金は多く残るかもしれません。このように、酪農から「生乳」は切り離せませんが、「乳がたくさん出る」ことが即「良い経営」とはならないのです。

 酪農の計画性と突発的な部分への準備や対応、そして全体のバランスの結果が経営の良し悪しとなり、経営者の評価となります。

 さて、一般的なお話をしてきましたが、次に「浜中町の酪農」についてお話しします

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