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理事長挨拶greeting

 タンチョウ保護研究グループは、1983年から活動してきたタンチョウ保護調査連合を前身としています。タンチョウ保護調査はタンチョウの生態調査をするグループとして、当初約10名で結成して以来毎年、生息数、生息環境等の生態調査などを行なってきましたが、2007年春に特定非営利活動法人(NPO)として再出発し、名前も一部改めました。 
 タンチョウは最近餌を求めて牧場や畑など私たち人間の近くに出てくることが多くなってきました。その結果、餌を地域の主要な産業である牧畜用飼料へ依存する傾向が強くなるとともに人慣れが進み、時には牛舎にまで入り込んで牛を驚かせて怪我をさせるようなことなどもおこっています。また、畑ではトウモロコシの芽生えを引き抜いて食べたり、収穫前の小麦畑を荒らしたりする農作物への被害も出てきています。

 こうした加害の反面、以前から人家周辺で電線にぶつかる事故が多く、また最近は自動車や汽車などによる事故、農薬や鉛などの重金属を摂取して死亡する事例も出てくるなど、野生鳥類であるタンチョウと人との距離が近くなってきたことによる影響が出ています。

 このように、北海道における生息数が多くなり、タンチョウの生息環境や、私たち人間の社会的状況も変化してきている中で、今後は我々地域住民としてどのようにタンチョウと接していったらよいのか、将来、人とタンチョウがどう共存していけるのか、といった議論を進めていくことが求められています。

 一方で、北海道と並んでタンチョウが多く生息している大陸東部の中国やロシアでは、農地の開発や降水量の減少等による湿原の乾燥化が進み、繁殖地の環境は危機的状況にあると報告されています。越冬地の中国南東部や朝鮮半島でも、本来の保護活動とは関係なく、タンチョウの人慣れによる問題を無視した給餌が始められています。

 本会は、これまで主にタンチョウの現状を把握する活動を行なってきましたが今後はさらにタンチョウの現状を広報し、問題解決に向けた提案と行動を積極的に行なっていきたいと考えています。このホームページでは大陸を含めたタンチョウの現状や、それに関わる本会の活動をお知らせいたします。このホームページが、タンチョウはじめ自然環境保護に御理解下さる方々のお役にたてば幸いです。

 
タンチョウ保護研究グループ

   理事長 百瀬 邦和
 
   

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