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韓国の越冬数調査を体験してきました
2010.3.16更新

 2010年2月20〜21日に行われた韓国での越冬数調査を体験(見学)してきました。18日に韓国に入り、19日には韓国ツルネットワーク代表のリー・キサップ博士らに、ソウルから自動車でツルのいる場所に案内していただきました。まず、漢江(ハンガン)沿いを通り、紅華島にある干潟まで行きました。その干潟には、10羽程のタンチョウがおり、リー博士によるとねぐらとして利用している場所だそうです。また、漢江沿いではマナヅルが数十羽見られました。その後、鉄原(チョルウォン)の民間人統制地帯(CCZ)内にある、タンチョウペンションという名前のゲストハウスに移動しました。

 翌朝、ねぐらから飛び立つツルを見た後に朝食をとり、調査の説明がありました。参加者30人が2〜5人の9班に分かれ、自動車で各班に割り当てられた地域を巡回する方式で調査を行いました。記録内容は、地図に家族・個体数・幼鳥数等をタンチョウとマナヅルで記号を変えて(タンチョウを三角、マナヅルを丸)記入していました。私が同乗させて頂いた車のドライバーは地元カメラマンの方で、調査地の地理に詳しく、ツルのいる場所なども良く分かっているようでした。また、その方が撮られた、タンチョウがアムールヤマネコに襲われている写真を移動中に見せていただきました。ツルは主に水田の落ち穂を索餌している様子で、私の班では88羽のタンチョウを確認しました。調査は午前中で終了し、昼食後にミーティングを行いました。各班の結果報告、状況説明と集計作業が行われました。この日の調査では、タンチョウが693羽、マナヅルが1,725羽確認されました。

 21日には、漣川(ヨンチョン)で地元の方2名と合流し、総勢7名が2台の車に分乗し、前日と同様に巡回してツルを確認しました。この調査中に、水位の変化によりツルのねぐらが無くなる可能性があると言われるダムの建設現場を見ることができました。その上流河岸の畑の刈跡に、マナヅルが数十羽の群れで索餌していました。その後、民間人統制地帯内に入るときには、パスポートを預け、兵士1名が同乗して調査を行いました。最後に2班で合流し、非武装地帯(DMZ)が見える高台に登り、北朝鮮側にいるタンチョウ4羽をスコープで確認し、合計で82羽になりました。この日の夕方には、鉄原にある野生生物の保護施設を訪れ、保護されているタンチョウ、マナヅル、クロハゲワシなどを見学しました。特に、クロハゲワシは10羽以上保護されており、野生復帰が困難な個体も多数収容されていました。

 今回の韓国でのツル類の個体数調査は、リー博士の多大な努力と熱心なボランティアの方々の協力によって成り立っていると感じました。我々もより一層努力し、皆さんの協力を得て、タンチョウの保護、調査、そして研究を行っていきたいと思います。(正富欣之)
 
紅華島の干潟にいたタンチョウ
 
鉄原の水田にいたマナヅル家族(車が近付くと警戒する)

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