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講演会「危機に瀕したツルたち」を開催
2009.11.13更新

 2009年10月22日、釧路市観光国際交流センターにおいて、タンチョウ保護研究グループ主催による講演会「危機に瀕したツルたち」が開催され、市民ほか約40名が来場しました。

 この講演会は、イオン環境財団の助成を得て、タンチョウ保護研究グループが行なった「中華人民共和国におけるタンチョウの繁殖状況把握調査」の一環 で開催しました。調査に参加したス・リイン博士が中国北部のツル生息地の現状調査の様子について、また関連して、パーク・ヒーチョン博士が朝鮮半島におけるツル生息地の危機について発表して下さいました。

 お二人の講演概要は次のとおりです。


1.「朝鮮半島におけるツルの生息地における危機」
 韓国慶北国立大学教授 パーク・ヒーチョン博士

 「韓国の中央部を北から南に流れる洛東江は九州の出水地方に渡るナベヅルやマナヅルの重要な中継地であり、また近年はマナヅルの越冬が始まるとともにナベヅルの越冬も期待されている。現在、この洛東江で河川の自然化という名目の下で、流路を掘り下げて固定化するとともに河川敷の有効利用を進める計画が進められている。この工事によってツル類の生息環境が悪化してしまうのではないかと心配されている。」


2.「中国内陸ホルンバイル高原とソンネン平原のタンチョウ」
 国際ツル財団研究員・中国東北林業大学客員教授 ス・リイン博士

 「タンチョウの繁殖分布の中で最西端に位置するホルンバイル高原は近年乾燥化が進み、主要河川であるハイラル川の水位は激減して、年ごとの雨の量によって流れが現れたり消えたりしている状態である。また、ソンネン平原の最大繁殖地であるザーロン自然保護区では湿原水位の低下が激しく、以前は湿原内の水路であったところでも今回の調査では地表水が見られなかった。しかし各種のデータから一帯の降水量には大きな変化がないと思われるので、湿原へ流入していた水を人間が農地など他に持っていってしまっていることが原因と考えられる。」

 
講演中のス博士


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