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第2回「タンチョウ保護のための国際プロジェクト構築」
国際会議を開催

2008.12.7更新

 2008年11月19日から25日まで、昨年に続き、ロシア、中国、韓国、米国、日本の5カ国のタンチョウ研究者が釧路に集まり、タンチョウ保護を国際的な枠組で、また各国でどのように進めていくべきかを、連日深夜まで議論しました。また、国境をまたいで生息するタンチョウの保護には、国際的な連携が欠かせないとして、来年秋に世界初の国際ネットワークを発足させることで合意しました。

今年は、新たに中国東部の塩城自然保護区、黄河デルタ自然保護区、ロシアのダウルスキー自然保護区、韓国の韓国ツルネットワークからそれぞれの研究者が加わり、各国におけるタンチョウの繁殖・渡り・越冬状況が詳細に報告され、それぞれの問題点について議論を深めました。
 
 政治的な問題により、研究者さえも立ち入りが規制されているツルの生息地が、ダム建設により破壊され始めている韓国、繁殖地と渡りの中継地が地球温暖化による湿地の乾燥化や人為的な野火・狩猟の脅威にさらされているロシア、湿地の開発による繁殖地や越冬地の縮小に加えて農業への害鳥として非合法な薬殺が行われている一方、広大な湿地帯に分散して越冬するツルの個体数が正確に把握しづらい中国など、日本のタンチョウとは異なる問題点が指摘されました。

 諸問題の解決のために、それぞれの国が単独で取り組むことが不可能な部分について、まず国際的なネットワークを構築し国境を越えた協力体制を整える必要があります。より正確に生態を把握するためには、衛星発信機の取り付けや、航空機による空からの調査などが欠かせませんが、それには高額な予算も必要です。

 国際的なネットワークは、名称を「国際タンチョウネットワーク
(英名:International Red-crowned Crane Network)」とし、来年秋の発足に向けて、準備委員会を立ち上げることで合意しました。
 この国際的なネットワークにより、各国のタンチョウ保護活動のための国境を越えた協力体制の実現をめざします。
なお、この会議は来年も継続される予定です。
本事業の一部は、地球環境基金の助成を受けて行いました。
 
会議の様子
 
国際会議終了後の記念撮影

タンチョウ保護研究グループタンチョウ保護研究グループ

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