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講演会『東アジアにおけるツルの今 〜保護の現場から〜』を開催
2007.12.3更新

 2007年11月22日、釧路市博物館講堂において、講演会「東アジアにおけるツルの今 〜保護の現場から〜」が開催され、行政関係者や一般市民約40名が来場しました。
 この講演会は、地球環境基金の助成を得て、当タンチョウ保護研究グループが主催したもので、中国、ロシア、韓国のツル研究者等が、各国のツルの現状について報告しました。各研究者の講演内容は次のとおりです。

1.「中国のタンチョウ保護への挑戦」 国際ツル財団研究員 ス・リイン博士
「タンチョウは、中国でも保護鳥ですが、現在、湿原や海岸の開発によって、繁殖地や越冬地が失われ、非常に限られた地域に集中しています。そのため、タンチョウを保護する目的で給餌が行われています。人々がタンチョウ保護の意識を持てば、将来もタンチョウと共存していくことが出来るでしょう。」

2.「ロシアの希少ツル類の現状と保護」 
   ユーラシア・ツルワーキンググループ副代表エレナ・イリヤシェンコ博士
「ロシアには7種のツルが生息していますが、そのうち4種がロシアのレッドデータに掲載されています。ソデグロヅルは人工飼育が行われ、ナベヅルはまだ生態が十分知られていません。マナヅルは密猟の問題が深刻で、タンチョウも保護区内での保護対策は十分ではありません。ツルの保護には国際協力が欠かせません。」

3.「黒竜江省における野生生物保護活動」 
   中国黒竜江省林業庁野生生物管理処副処長フアン・ジュンヤン博士
「環境問題は、学校で社会教育として教えられています。1996年に野生生物保護条例が制定されました。1998年に湿地保護強化に関する決議により湿地開発が禁止され、2003年には湿地保護条例が制定されました。黒竜江省は、生息地のツルの保護対策として、新しい保護区の設置、元農地を湿地に戻す湿地再生事業を行っています。」

4.「韓国のツル類の現状と未来」 
   韓国国立慶北大学教授 パーク・ヒーチョン博士
「韓国には留鳥としてのツルはいません。朝鮮半島は、渡りの中継地と越冬地であり、主にナベヅル、マナヅル、タンチョウの3種が渡来します。ツルの個体数や越冬地数は、近年増加傾向にあり、タンチョウの越冬地は南へと広がりつつあります。」 
 
 同日、講演会終了後懇親会が開かれ、ツルの保護に関わる方々を中心に約50名が参加され、講演者達とツルについて意見交換が行われ、親睦を深めました。

 
中国のツルの現状についての講演の様子
 
講演会で発表に聞き入る参加者

タンチョウ保護研究グループタンチョウ保護研究グループ

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