ケーキというと、ショートケーキやチョコレートケーキなど、ふわふわ柔らかいケーキが一般的ですが、そのベースとなったスポンジケーキの生まれは15世紀後半のイベリア半島にあるようです。ビスケットを作るなかで、卵をかき混ぜて焼いたら、ふっくらとしたクッキーが焼きあがり、そのクッキーが発祥と言われております。18世紀には卵を卵黄と卵白に分けて泡立てる別立て法が使われるようになり、やわらかくきめの細かい今のような生地ができていきました。(ちなみに16世紀にポルトガルから日本に輸入されたカステラは、このカスティリア地方のお菓子でした。)フランスではビスキュイ(別名ジェノワーズ)と呼ばれ、イタリアではパネ・ディ・スパーニャと呼ばれ、アメリカではその見た目からスポンジケーキと呼ばれるようになり、それが日本に輸入されるようになったと言われております。スポンジケーキは今もなお、ジャムやフルーツを挟むなど、食卓に彩りを添え続けている代表的なケーキです。
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