柏餅は江戸時代から端午の節句には必ず用いられました。柏の葉っぱの上に、上新粉とくず粉(片栗粉)を混ぜて作った「しんこ餅」に、餡を挟んだものを置き、柏の葉を二つ折りにして包んだお菓子の事を言います。
柏の木の古い葉は新芽が育つまで枯れないので子孫繁栄の縁起の良い葉とされたことや、柏餅を包む手つきが神前でかしわ手を打つ姿に似て、武運を祈願する端午の節句にふさわしいという意味もあったと言われています。もともと柏の葉は古代から食器として用いられていたこと、また、柏の葉の薬効なども理由のひとつに挙げられると思います。
|